忍者ブログ

オススメ絵本紹介

古本屋・厚生書店がお子様向けから大人向けまで幅広く、イチオシの絵本を紹介します。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

第七回オススメ絵本『ももたろう』



この間、保育園に通っている甥の学芸会の様子を聞いたんですが……。
開いた口がふさがらない、と言うか、そもそもびっくりしすぎて口が開かないと言うか。


演目は『ももたろう』だったのですが、ももたろうが5人、犬猿雉は各ももたろうに一組ずつですから計15人、あと全員が鬼の役。
とにかく、クラス全員がなんらかの役についている状態。


そして、ももたろうのうち一人が先生で、先生ももたろうが引率係になっているとか、
犬猿雉はきびだんご一つで契約された哀れな契約労働者ではなく、固い友情で結ばれた友だちである、とか。


この時点で突っ込むことをやめたんですが、最後に残ってました。
最大の爆弾が。


鬼ヶ島に到着したももたろうが、『はないちもんめ』で鬼と仲良くなる…ですと…


えーと、責任者の方、ちょっと話があるんですが、と思っていたんですが、
ネットで少しばっかり調べてみると、今の学芸会の主流は


『みんなが主役』
『差別をしない』
『乱暴な事はしない』


みたいな不文律があって、クラス全員の女子がかぐや姫だったり、
浦島太郎の亀は子どもたちに虐められてたのではなくて、一緒に遊んでいた事になってたりするのは、もう日常茶飯事だそうで。


……これが良いか、悪いかはこれ以上言及しませんが……。


とにかく、一度原作に近いものを読んでみようよ。
物語は時代によって変化するとは言え、原点を知っておきましょうよ。


というわけで、今日のオススメ絵本は

『ももたろう』
(松居直 文 赤羽末吉 画 福音館書店 平8)


です。

よくよく読めば理不尽だらけの昔話だとは思いますが、古典は古典。
こういう世界観もあるというのを知るのも、大事じゃないのかなぁ…と甥の第4のももたろう姿写真を見ながら、思ったりもするのです。



大阪の古本買取は小店にお申し付けくださいませ。空堀通商店街の店頭にて、遠方の場合は出張・ご送付により買取りもいたしております。絵本・昭和史だけでなくあらゆるジャンルの文庫・新書・単行本、社会科学・自然科学・文学・美術その他専門書の査定と買取りをいたします。
〒542-0012 大阪市中央区谷町6-3-12 空堀通商店街 (谷町筋東側)
TEL/FAX06-6773-9360

(小川知里)

拍手

PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー

11 2024/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

フリーエリア

最新コメント

プロフィール

HN:
厚生書店
性別:
非公開
自己紹介:
空堀にある古本屋の厚生書店です。

バーコード

ブログ内検索

P R

忍者アナライズ