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オススメ絵本紹介

古本屋・厚生書店がお子様向けから大人向けまで幅広く、イチオシの絵本を紹介します。

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第二十回オススメ絵本『三びきのコブタの本当の話』



『物事は角度を変えて見てみれば、全然違ってみえてくる』
『真実とは人の記憶の中にだけあるものだ』
『事実と真実は違う』
『《本当の事》など当事者にもわからない』

などなど、人の認識や真実については様々な見解が示されますが。


何が真実であろうと、どんな理由であろうと、『起こった事象』は変えられない。
例えば、目の前にまだプルトップの開いていない、自分用の麦酒の缶があったとして、
気がついたら缶の中身がなくなっていたとします。


そして、目の前には酒に弱い友人が真っ赤な顔かついびきを掻いて寝こけていたとします。
その状況下だと
・自分の麦酒の中身がなくなった
・酒に弱い友人が酔っ払って寝ている

この二つから導き出されるのは、『目の前の友人が呑んだ』という事象です。
友人にどんな理由があったのかは知りません。考慮しません。
ただ、この事象が横たわり、加害者は友人・被害者は自分という図が出来上がります。


うだうだと長い前置きになりましたが、こんな事を考えさせられるのが今日のオススメ絵本です。


今日のオススメ絵本は


『三びきのコブタの本当の話』
(ジョン・シェスカ 作 レイン・スミス 絵 いくしまさちこ 訳 岩波書店 平11)

です。


不朽の名作『三びきのこぶた』のスピンオフ作品、とでも言ったところでしょうか。


主人公は悪役だったオオカミ。名前はアレキサンダー・T・ウルフ。
通称アル。


彼が獄中で語ります。
「おれはわるいオオカミだってのはうそっぱちさ」
「ほんとうはくしゃみとさとうのせいなんだよ」


さてさて、ここからはじまるアルが語る《本当の》三びきのコブタ事件。


あなたは読み終わって、この事件をどのように判断しますか?




大阪の古本買取は小店にお申し付けくださいませ。空堀通商店街の店頭にて、遠方の場合は出張・ご送付により買取りもいたしております。絵本・昭和史だけでなくあらゆるジャンルの文庫・新書・単行本、社会科学・自然科学・文学・美術その他専門書の査定と買取りをいたします。
〒542-0012 大阪市中央区谷町6-3-12 空堀通商店街 (谷町筋東側)
TEL/FAX06-6773-9360

(小川知里)

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第十九回オススメ絵本『ふたり ミーナの家出』



昨日、このブログを読んでくれている数少ない読者かつ友人からメールが来ました。
『どうして絵本ブログは毎日更新じゃないの』


これについて、他に疑問を持ってらっしゃる方もいらっしゃると勝手に仮定して、この場でお答えします。


答。
『書き手がバイトで出勤している時に更新するから、不定期なんです』。


出勤日は、統一されていないので、いつ更新されるかどきどきして頂けると幸いです。


そしてもうひとつ言われた事。


『ネガティブ……じゃない? 絵本ってもっと明るいものじゃないの?』


……それは性格だ。そして、絵本には明るいものも多いけども、説教くさいのもあるし、なにより大人になってから読むと理不尽に満ちています。
という偏見を持っています。

その理不尽が面白いんですけどね。



昨日の『絵すがた女房』なんて、ネタをばらすと。
お殿様に連れ去られた嫁を迎えに◯◯(せめてもの配慮)でお城に行ったごんべえが、
色々あって、殿様と入れ替わるんですから。
家臣は「どうせ殿様なんか、だれがなっても役にたたないのは同じです」ですし。
……クズだろう。どうがんばっても。


そんな中、
今日のオススメ絵本は


『ふたり ミーナの家出』
(アンナ・ヘグルンド 作 菱木晃子 訳 ほるぷ出版 平20)

です。

簡単にいうと、クマの恋人同士コーグ(雄)とミーナ(雌)。
今日も仲良く過ごすはずが、コーグがもぐらに誘われて遊びに行ってしまったばっかりに、ほったらかされたミーナが腹立ちまぎれに家出をする。
それだけです。


これは主人公がクマ二匹だから可愛い絵本になるけれども、人間だったらネットの人生相談とか、女友達と集まって愚痴大会とか。
そういう一気に現実味を帯びてうざったくなる恋人同士の喧嘩を、
クマだからこそ、そんな嫌味もなしに、『置いていった男が悪いなー』『でも意地はってないで早く仲直りしろよー』
と暖かく見守れるという、素晴らしい絵本です。


恋人の居る方、将来作るだろう方。
これを読んで、まずシミュレートしてから人間の本番に挑むと結構よいかもしれません。


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第十八回オススメ絵本『絵すがた女房』



高校生までの夏休みが終わって、一週間。
(大学生はもう少し夏休みがありますね)


学生さんも家族の皆さまも、夏休みなんて全然関係ない方も、色んな理由から年中夏休みの方も。


皆さま、この悪天候に体調を崩しておられませんでしょうか?


毎日毎日『ゲリラ豪雨』とやらで雨は降るわ、気圧は下がって体調に影響を及ぼすわ。

散々な感じです。


今日はそんな散々な感じを絵本にしたらこうなるんだろうなぁと言うものをご用意しました。


天候的な意味じゃなく。人間的な意味で。


今日のオススメ絵本は


『絵すがた女房』
(二宮由紀子 文 石井聖岳絵 フェリシモ 平20)


です。


綺麗な女房おはなを嫁にもらったごんべえはその姿をじっと見ていてばかりで働かず。
しかし働かないわけにはいかないので、おはなを絵に描いた紙を持って渋々働きにいきます。
その時風が吹いてその絵が飛ばされた。あーとなっていると偶然にも殿様の一行が通りかかって……


とまぁ、話の始まりはこんな感じですが。
(もう少しで乱歩の『押絵と旅する男』になりますが)


登場人物が端役にいたるまで、ものの見事にクズだらけ。
いっそのこと、清々しい程のクズっぷり。
主役の夫婦と殿様はかなりイタイ人間ですし、家臣は家臣で……


もう、どこまでクズっぷりが爽やかに描かれているか。
一度ご覧ください。


そして、一番怖いのは『人間の無関心』という何度も聞かされた事のある言葉が、
背筋を駆け登ってくる程、恐ろしい最後になっております。


……ある種、怪談よりも怪談じゃないかな、と個人的には思います。


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第十七回オススメ絵本『いつでも会える』



今日は前置きなしにいきまり始めます。


今日のオススメ絵本は


『いつでも会える』
(菊田まりこ 学研 平8)


です。

さっさと粗筋を書いてしまいますと、
飼い犬のシロがご主人様のみきちゃんが死んじゃって……


という話なんですが。


あざといです。物凄くあざとい。
心の底からやってくれたな、と思うぐらいあざといです。


可愛いイラストの健気な犬を困らすか、殺すかしたらそりゃあ読み手は泣くに決まってんじゃないですか。感動とか言うよりも悲しくて泣く確率が高まるに決まってるじゃないですか。


その手法は視聴率が取れなくなったテレビがラーメン特集で巻き返そうするぐらい鉄板ネタだと思うのです。


そして、この話で泣かないと『冷血漢』扱いされるじゃないですか。


どっちにしても、非常にあざとい作りになっております。


……泣きましたけどね。私も『あざとい』とか言いながらも読んで泣いてましたけどね。

最近、泣くことがなくなったなぁという方、オススメです。


このやり方、ずるいと思いながらも泣ける確率は非常に高いです。



でも動物ネタはやっぱりあざといと思うのです。
難病ネタよりもあざといと思うのです。


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第十六回オススメ絵本『くまにてがみをかきました』



台風シーズンがそろそろやってきました。
実際に台風の進路に当たられる方は大変なのはわかっていますが、
この季節、偏頭痛持ちには梅雨と並んできつい季節です。


頭が爆ぜるんじゃなかろうか。いや、いっその事爆ぜてくれ。


そんな痛みが薬を飲めども飲めども治まらず、ぐでぇとして居ます。


私の場合は人として一番最低な状態になっています。


『どんなきっつい事を言っても受け止めてくれる相手は……いないよなぁ』


そんな状態です。


しかし。今日紹介する絵本を読んで、登場人物の片割れのクマの懐の大きさに惚れました。

と言うわけで、
今日のオススメ絵本は


『くまにてがみをかきました』
(ジョアナ・ハリスン 作 竹下文子 訳 偕成社 平8)


です。


登場人物の女の子、ケイティーは階段下の物置に住み着いているクマが怖くて仕方ありません。


ふとした時にクマの事を考えて、恐ろしくなってしまうので両親に相談します。
すると、返ってきた答えは『手紙を書いてみたら』?


それもそうだ、とケイティは手紙を書くのですが、この内容が相当ひどいです。


『くまさんへ どこかへいってください ケイティー』


簡潔で、意味の取り違えようのないきっつい願い事。


それに対して、クマから返ってきた返事は……。


そして、クマとケイティーの関係はどうなっていくのか。


最後の最後のページでクマがケイティーに宛に書いた手紙が、これまたここまで虐げられていたのに、可愛らしくてもう、涙が出てきそうになります。


大体の感覚で書いているので、今日の紹介は支離滅裂ですが、クマが可愛い。
これだけは間違いがありません。


そして、絵本のクマは、だいたい心が広い。


二大『絵本のクマ』あるあるに勝手に指定しておきます。




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