昨日、このブログを読んでくれている数少ない読者かつ友人からメールが来ました。
『どうして絵本ブログは毎日更新じゃないの』
これについて、他に疑問を持ってらっしゃる方もいらっしゃると勝手に仮定して、この場でお答えします。
答。
『書き手がバイトで出勤している時に更新するから、不定期なんです』。
出勤日は、統一されていないので、いつ更新されるかどきどきして頂けると幸いです。
そしてもうひとつ言われた事。
『ネガティブ……じゃない? 絵本ってもっと明るいものじゃないの?』
……それは性格だ。そして、絵本には明るいものも多いけども、説教くさいのもあるし、なにより大人になってから読むと理不尽に満ちています。
という偏見を持っています。
その理不尽が面白いんですけどね。
昨日の『絵すがた女房』なんて、ネタをばらすと。
お殿様に連れ去られた嫁を迎えに◯◯(せめてもの配慮)でお城に行ったごんべえが、
色々あって、殿様と入れ替わるんですから。
家臣は「どうせ殿様なんか、だれがなっても役にたたないのは同じです」ですし。
……クズだろう。どうがんばっても。
そんな中、
今日のオススメ絵本は
『ふたり ミーナの家出』
(アンナ・ヘグルンド 作 菱木晃子 訳 ほるぷ出版 平20)
です。
簡単にいうと、クマの恋人同士コーグ(雄)とミーナ(雌)。
今日も仲良く過ごすはずが、コーグがもぐらに誘われて遊びに行ってしまったばっかりに、ほったらかされたミーナが腹立ちまぎれに家出をする。
それだけです。
これは主人公がクマ二匹だから可愛い絵本になるけれども、人間だったらネットの人生相談とか、女友達と集まって愚痴大会とか。
そういう一気に現実味を帯びてうざったくなる恋人同士の喧嘩を、
クマだからこそ、そんな嫌味もなしに、『置いていった男が悪いなー』『でも意地はってないで早く仲直りしろよー』
と暖かく見守れるという、素晴らしい絵本です。
恋人の居る方、将来作るだろう方。
これを読んで、まずシミュレートしてから人間の本番に挑むと結構よいかもしれません。
大阪の古本買取は小店にお申し付けくださいませ。空堀通商店街の店頭にて、遠方の場合は出張・ご送付により買取りもいたしております。絵本・昭和史だけでなくあらゆるジャンルの文庫・新書・単行本、社会科学・自然科学・文学・美術その他専門書の査定と買取りをいたします。
〒542-0012 大阪市中央区谷町6-3-12 空堀通商店街 (谷町筋東側)
TEL/FAX06-6773-9360
(小川知里)
PR